
2年課程職業実践専門課程認定学科
大きなものは、
小さな基礎の集まりだ。
道路、堤防、河川、橋、鉄道、ダム、空港などの構造物をつくる土木においては、安全性や機能性が重視されるため、より高度で専門的な知識や技術が必要となります。実習や現場体験と結び付いた授業をすることで、即戦力となる技術を習得します。
「土木」=「外仕事」だけじゃない。
「⼟⽊」と聞いて「外仕事が多そう」というイメージを持っている⽅が多いかも知れません。実は、⼟⽊が担う仕事は、施⼯計画のスケジュール作成、発注、打ち合わせなど様々。特に1級⼟⽊施⼯管理技士は、あらゆる場面で活躍し、デスクワークの割合を増やした⾃由な働き⽅を選択することも可能です。

測量研究科への進学イメージ


卒業後、多くの学生が
現場監督に

卒業後、多くの学生が現場監督に
現場監督は現場全体のマネジメントを担う職種なので、当然一般作業員よりも給与が高くなります。土木工学科の学生は、土木施工管理技士をはじめとした資格が有利に働くことで、就職希望者の9割以上が現場監督として毎年就職しています。
授業紹介動画
学科の特徴
構造物のプロを養成
土木技術者を一言で言えば「地球の医者」です。外科手術的にインフラ整備(道路・橋梁や下水道などの建設)が必要な時もあれば、内科的に自然と調和し共存共栄する技術も行なっていく必要があります。近年では劣化診断や維持管理等の点検補修分野が重視されています。実技時間の多いカリキュラムが組んであります。


製図CADを学んで
卒業後は建設業界の即戦力に。
製図CADを学ぶことで、設計図の作成や修正、正確なデザインが可能に。デジタル技術を活用して図面を作成する力を身につけ、建設業界での即戦力となります。


学科試験を受験できる
在学中に測量士補、1級土木施工管理技術検定(第一次試験)、CAD利用技術者、建設業経理事務士、環境再生医(初級)など多くの資格取得に向け補習体制が整っています。また、資格取得のためのカリキュラムが組まれており、実務経験が必要な国家資格は短縮認定を受けています。


土木を総合的に学習
測量や製図、CADの授業を結びつけて学習することにより、個々の知識がさらに深く身につくよう、カリキュラムを組んであります。そのことにより実践的な学習を行なうことができます。



必要な基礎を身につける
道路、橋、河川に関わる土質、構造、水理学などの基礎知識の学習の他、土の配合や構造計算、流量計算などに必要な数学も履修します。また、より理解を深めるための実験や実習も行います。後期からはグループ単位での実験や実習授業が増え、専門技術の習得だけでなくコミュニケーション能力・人間力も養います。



実践的な学習
測量士補取得に向けた学習に加え、1級土木施工管理技士の試験に挑み、就職に有利な資格取得を目指します。また、夏期には、2週間の企業実習を行います。企業実習は就職活動を兼ねており、実践学習と進路開拓が同時にできます。後期は、2年間の集大成としての卒業研究を実施し、グループごとに課題を決めて取り組みます。


目標とする資格
カリキュラム
1時限 | 2時限 | 3時限 | 4時限 | 5時限 | 6時限 | |
9:30〜 10:20 |
10:30〜 11:20 |
11:30〜 12:20 |
13:10〜 14:00 |
14:10〜 15:00 |
15:10〜 16:00 |
|
月 | 土木施工学 | 土木 材料学 |
測量演習 | キャリア 演習 |
||
火 | 情報処理・演習 | 衛生工学 | 水理学 | 経理 積算 |
||
水 | 実験・実習・製図CAD | |||||
木 | 土質工学 | 構造力学 |
建設 機械 |
建設 演習 |
||
金 | 測量Ⅱ | 測量Ⅰ |
建設 演習 |
1年次後期の例
一般教養
建設技術者として、専門分野だけにとどまらず幅広い知識を身につけ、社会人としての常識やマナーを身につけ、実社会に即応できる能力を養う。
測量Ⅰ
測量の総論および測量のための数学について修得した後、トータルステーション・レベル・GNSS測量機等の取扱い、基準点測量・水準測量・汎地球航法衛星システム等測地分野について修得する。
測量Ⅱ
測量の中でも測図分野(地図作成)について、地形測量・写真測量・地図編集・応用測量について学び修得する。
建設機械工学
建設機械を有効活用できる知識と、作業能力の算定・機械組合せ施工方法などは積算基礎資料となるため、活用法を修得する。
衛生工学
上水道と下水道について勉強することにより、環境保全に配慮した設計や施工技術を修得する。
情報処理・演習
コンピュータシステム、アプリケーションソフトの基礎と活用などコンピュータの活用能力について修得する。
土木施工学
施工計画のための調査と環境アセスメント、設計と積算、施工と施工管理、品質管理、資材管理、労務管理など、土木施工に関する実践的技術を修得する。
数学
関数とグラフ、指数と対数、三角関数、ベクトル、微分法、積分法、行列について修得する。
実験・実習・製図CAD
土質・材料・水質・環境等の各種試験について修得する。
構造力学
構造力学の基礎として、力のつり合い,静定ばり,単純トラス等の計算演習を修得する。
土質工学
土の基本的性質より利用価値を調べる。
土の工学的性質より基礎や杭の支持力を求める。
各種試験の結果より施工管理方法の知識を修得する。
水理学
開水路・管水路の設計に必要な知識を中心に講義を進め、マニングの公式・ベルヌーイの式を確実に修得する。
土木材料学
土木工学に必要な材料について、基礎的内容を修得する。
建設演習
土木施工管理技士の試験問題を参考に総復習し、土木施工技術者として必要な知識を修得する。
科目名をタップ(クリック)すると、それぞれの科目の説明が表示されます。
両親の会社を継ぐため、資格取得を⽬指して⼊学しました。2年次までに1級⼟⽊施⼯管理技術検定に合格するのが⽬標です。「全員合格」を⽬標としている雰囲気も好きなところ。資格だけじゃない技術も、実習で⾝につけていきたいです。
和歌⼭県 和歌⼭⼯業⾼等学校 出身
中屋 隼⾵さん
