学校・学科からのお知らせ
- 2020.09.15
- 学生のアイデアで「アスナル金山」のスロープ空間を演出
株式会社スペース×東海工業専門学校金山校×産学連携プロジェクト
東海工業専門学校金山校と商業施設をはじめとした多様な空間づくりを行う株式会社スペース(本社:東京都中央区、以下 株式会社スペース)は、名古屋市中区の大型商業施設「アスナル金山」のリニューアルにおいて、1~2階の共用部スロープ空間演出を産学連携プロジェクトとして実施させていただきました。

公益財団法人名古屋まちづくり公社様の運営する「アスナル金山」は、名古屋有数のターミナル駅である金山駅周辺エリアにおいて、にぎわいの中心となっている商業施設です。2019年より大規模リニューアルプロジェクトが始動し、株式会社スペースが企画・設計・施工を担当されていらっしゃいました。
演出のテーマは「2030年の金山に向けて」。これを体現するパートナーとして、地元でデザイン・建築を学ぶ本校にお声がけいただき、産学連携プロジェクトが始動いたしました。
産学連携で取り組んだのは、共用通路でありながら利用客の認知や通行量が少ないという課題があった1~2階のスロープ部分の空間演出です。
金山駅利用客としての本校学生の次世代としての視点と株式会社スペースの空間づくりのプロとしての視点を掛け合わせることで、リアルな金山とこれからの明るい未来の金山を創っていく若者の強い決意を表現した、誰もが楽しく親しみやすいアート体感空間へと昇華することができました。
■スロープのデザインコンセプト 『US鳴る~私たちが奏でる、明日の金山~』
アスナル金山で行われるライブイベント、駅前の路上ライブ、市民会館での演奏会、音楽溢れる小さなカフェ・・・金山の中心には"音楽"があります。
音楽の多様性こそが人やモノの混ざり合う金山を象徴していると考え、音楽を表現する「イコライザー」をモチーフに、単調な色から街へと変化していくシルエットで金山らしさを表現。スロープは歩く人々が未来の金山がどんな街へと変わっていくのかを想像しつつ、音楽の鳴り響く楽しげな金山を体感できるアート体感空間です。
アスナル金山に関わる人々「私たち=US」が奏でる音が、明日の明るい金山の街を創っていきます。

■完成までのプロセス
〈プロジェクトキックオフ/2019年10月〉
学生へのオリエンテーションを実施。株式会社スペースのディレクターから企画説明を行っていただくとともに、アスナル金山の担当者からは学生に向けてリニューアルの主旨や、学生への期待などをお話しいだきました。テーマである「2030年の金山について」意見交換を行い、プレゼンテーションに向けてイメージを共有しました。
〈初回プレゼン/2019年12月〉
学生によるプレゼンテーションを実施。2つのチームに分かれて、コンペティション形式で行いました。アイデアやプランを確認したうえで、より進化させたプランに向けてフィードバックを行いました。金山の歴史はしっかりとリサーチできていたので、10年後の未来をどのように表現するかのディスカッションも行いました。
〈中間プレゼン・進捗確認/2020年2月〉
アイデアやプランを設計図面に落とし込み、提案内容をより具体化するプロセスです。イコライザーをデザインコンセプトとし、音楽の街「金山」を表現することになりました。
〈最終プレゼン/2020年3月〉
迎えた3月の最終プレゼン。ありがたいことに全てのプロセスにアスナル金山さんも加わって頂きました。学生たちもクライアントの要望や、提案内容の反応を聞きながらプロジェクトを進めることができ、良い経験に繋がったのではと思います。
■株式会社スペース 会社概要
空間の可能性を追求し、お客様の課題はもちろんその先の社会の課題を解決に導くことで、「世の中を、希望にあふれた空間にする。」ことを目指しています。
会社名:株式会社スペース
代表者:代表取締役社長 佐々木 靖浩
本社所在地:東京都中央区日本橋人形町3-9-4
TEL:03-3669-4008(代表)
事業内容:商業施設・文化施設・娯楽施設・イベント空間の企画・コンサルティング・設計・監理および施工
https://www.space-tokyo.co.jp/