学校・学科からのお知らせ

2016.10.04
情報化(ICT)施工技術の体験実習に参加しました。
平成28年10月1日(土)
土木工学科2年と測量設計科2年の学生が、中部建設青年会議新建設産業創造委員会主催の 体験実習に参加しました。


実習では、西尾レントオール株式会社の方々に指導していただきました。

情報化施工とは、建設事業の「施工」において、情報通信技術(ICT)を活用することで、高効率・高精度な施工を実現するものです。

まず全員そろって朝礼を行います。実習の進め方、班体制、注意事項を確認します。
「今日も一日安全作業でがんばろう」


1つ目の実習は、「ドローン(UAVマルチコプター)による三次元地形モデリング」です。
4枚羽の「INSPIRE」という機体で、そこまで高価な機体ではありませんが自動航行・自動撮影が可能なものです。実際に現場でも使用されているそうです。


ここからは4つのグループに分かれて、「3次元設計データを用いた計測及び誘導システム 準推奨技術」「RTK-GPSを用いた転圧締固め回数管理システム」「ブルドーザのブレードコントロールシステム」「バックホウ ガイダンスシステム」を見学しました。

「3次元設計データを用いた計測及び誘導システム」
杭打ち(逆打ち)に特化したTSとAndroid端末をコントローラにして、1人で誰でも簡単に素早く杭打ちができる!測量器械です。
Android端末で杭打ちしたい点を選択すると、TSが自動で旋回します。そしてその方向に全方向プリズムを持っていくとTSが自動で回転し、プリズムの方向を見てくれます。
片手にプリズム、片手にAndroid端末とは!丁張実習や境界杭復元などで苦労した杭打ちがウソのように簡単です!


「RTK-GPSを用いた転圧締固め回数管理システム」
転圧締固め回数管理による品質管理は、事前に試験施工を行い、適切なまき出し厚と締固め回数を決定しておくことで、 本施工において必要な締固め回数を確実に行われれば、品質を確保できるとする方法です。
タイヤローラを操作するオペレータが、車載パソコンのモニタで締固め回数分布図を"色"で確認しながら、 施工と同時に盛土全面の締固め回数を管理することができます。


「ブルドーザのブレードコントロールシステム」
自動追尾TSがブレード(土工版)に取付けたプリズムで3次元座標を取得することで、三次元設計データを基にブレードの自動油圧制御を行うシステムです。
ブレードの操作を自動に切り替えるとシロウトの学生さんでも職人技のように平らに敷き均すことが出来ます。


「バックホウ ガイダンスシステム」
バックホウバケット刃先の現在位置と設計位置の差を視覚的に画面に表示し、掘削作業を支援するシステムです。
ブーム・アーム・バケットの角度を同時に調整して行う法面整形もガイドに従って行うと安心して作業ができました。